値上げは続くよどこまでも
とにかく値上げ値上げの世の中。モノの値段や光熱水費、サービス利用料…値上げしないものなんてないと思えるほどです。商売に関することでは販売価格・仕入費用、電気代や家賃等の上昇が小売業を営む人達を苦しめています。小規模とはいえ、ネットショップを運営する我々のような存在にも少なからず“目に見えずらい”デジタル的な各種費用の値上げの波が襲い掛かってきているんです。
そんなわけで今回は、ここ最近「え?こんなものまで値上げなの?」とガックリきてしまった、ネットショップ運営に係わる各種値上げについてのお話。高額な負担増にはならないとはいえ、地味ながら結構イタいのが本音です。
システム使用料
まずはネットショップのお家賃。上がるだろうなとは予想していましたが…売上とは無関係の固定費なので(売上が少ないほど)ダメージ的には結構なものになります。
当店はGMOが提供するMakeshop(メイクショップ、以下「MS」。)というシステムを利用しているのですが、昨年(2025年)の4月に月額利用料(プレミアムプラン)が12,100円→13,750円に1,650円(14%)値上げ。6ヶ月や12ヶ月のまとめ払いでも年間約2万円弱の負担増加となりました。
ただ、MSは良質なシステム改善・アップデートが頻繁に行われ、こんな状況下でも追加料金や新規契約不要で使える各種サービスのニューリリースを随時行っています。「値上げした分、もっともっとアップグレードさせます」という意気込みが伝わってくるようで有難いですね。このあたりの事に関しては次回に予定している記事で触れようと思います。
ドメイン使用料
続いては「.com」「.jp」等、ネット上の住所とも言えるドメイン関係。これもネットショップにはほぼ不可欠といえるものですが、年間数千円で済むことが多いのでそこまでの負担にはならない固定の費用です。当店はMSのシステムを通じて取得した「.shop」ドメインを使っていますが、つい最近年額4,980円から7,990円へ3,010円アップ。値上げ率だけなら160%超とかなりのものになっています。逆に「.jp」が約1,000円の値下げで「.shop」と同額に。ショップサイトとしての分かりやすさと料金の手頃さで「.shop」を選んだのですが、だったらスタンダードな「.jp」等にしておけば良かったかなぁと複雑な心境になりました。携帯電話のナンバーポータビリティのようなシステムがない限りはドメインをホイホイ変えることもできません。
出店料金
ショッピングモールへの出店料。ほぼ0円で出店できるYahoo!ショッピングに対し、『売れやすい・売りやすい』基盤整備が徹底されている楽天市場はある程度の出店費用がかかります。小規模ショップ用のスタンダードなプランで月額20,000円弱だったものが昨年から25,000円に値上げされました。
実はその料金改定を跨ぐ形で楽天市場へのお試し出店を行っており、販売状況によっては正式に契約して出店する考えもありました。確かに売れるという手応えはそこそこあったのですが、他店と並行しての店舗運営や、売上状況と年間30万円以上の出店料とのバランスを熟慮した結果、やむなく退店することといたしました。約20%程度、年額換算で6万円程度の値上げなのでそこそこの体力があるショップなら特に問題にはならないでしょうが、楽天だけの年間売上を2割もしくは6万円増益させるのは短期間では(当店には)なかなか高いハードルに感じ、既存の店舗にリソースを集中するほうが効率的かなと判断しました。正直楽天出店は色々と勉強になりましたし面白かったのでちょっと残念に思っています。もし余裕ができるようになったら、またチャレンジしたいですね。
広告費
検索結果やショッピングモール、様々なサイトでの露出を増やすためのデジタル広告費も値上げ傾向にあるようです。ちょっとビックリしたのがYahoo!ショッピング内で検索上位にするためのクリック課金型の広告費用。今まで月10,000円~と少額で運用可能だったところ、一気に月額50,000円~へ大幅な改変がありました。そのアナウンスを見て、いざという時の「手軽な広告運用」が出来なくなった、と落胆していたのですが、実際は単なる値上げでなかったことを知って2度ビックリしました。
真っ先に目に飛び込んでくる情報は下限額の上方修正という話なのですが、よくよく資料を見ると広告配信期間が1か月単位から1日単位へ細分化され、日単位の場合は1,500円から運用可能と(やり方次第で)今までよりも少額での広告配信が可能に。「基本は月5万円以上の広告運用を勧めるが、そこまで予算がない方には安く済む方法もありますよ」的なアプローチなのかなと感じました。というかウチみたいなショップは助かります。
配送料
特にデジタルな要素ではないですが、当店で主に配送に利用する日本郵便の『ゆうパック』の料金が2023年に値上げを実施。「送料無料」や「当日・翌日配送」が売るための必須条件になりつつある状況下、販売時の利益が確実に削られることに。
単品価格がそこそこするアパレルショップということもあり、紙バッグのような簡素な梱包方法は極力避けたいというのが実情。届いた時の「ワクワク感」を犠牲にすることになりかねないため、ここにメスをいれるのはなかなか難しいと考えています。在庫保管や配送関係を一元管理してくれるサービスに頼る手も考えられますが、そこまでの在庫量を抱えていない当店のようなお店にはあまり現実的ではありません。
当たり前のようにショップサイトに表示されている「送料無料」や「最短配送」の文字には、実は各ショップの苦労や工夫の結果が滲み出ているものだと言って良いと思います。
次回はチョット明るい話題を
主だったところのみざっとご紹介させていただきましたが、この上モール販売時の手数料や決済代行手続きの手数料が上がったらどうしようとビクビクしております。
と、今回はまるでお通夜のような湿っぽい内容になってしまいましたが、ある意味これは壮大な前フリ。次回は今回の裏テーマともいえる「え?タダでいいの?」なお話をお送りします。
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「世の中値上げばかりでもない」という部分を垣間見る、次回の記事もどうぞお楽しみに。

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