意外と奥深い「無課金」の世界
世の中にあふれる無料なモノやサービス。純粋にありがたいもの、有料(課金)じゃないと使えないもの、何だかとっても怪しいもの等、捉え方や取り入れ方も人それぞれ。自身にフィットするものを選ぶことができれば負担軽減につながるため、そういった情報にビビっとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- お金をかけた方が良いというのは分かっていても、出費や経費は出来る限り抑えたい
- 有料だと手が出ないけど無料なら試してみたい
- とても無料だとは思えないレベルで使える
今回はネットショップ運営に不可欠だったり非常に便利なのに料金がかからない、そんなモノたちを(私も実際に使っているものをメインに)いくつかご紹介。
前回とは正反対な内容の、値上げラッシュもどこ吹く風な「無料」がテーマのお話です。
プリントオンデマンド販売システム「Printio」
まずは当店もお世話になっているGMOのMakeshop(メイクショップ、以下「MS」。)のサービスから。Tシャツなどの無地のアイテムに指定のプリントを施して納品してくれるプリントオンデマンドと、MSのECショップシステムをガッチャンコしたアプリ「Printio」が契約者は無料で利用可能(商品原価と送料のみ負担)。ショップでの受注後に生産して直接購入者へ配送されるため、仕入れなしの無在庫販売を実現する夢の様なアプリです。制作と販売を一つのプラットフォームで完結できるというところはとても良いアイデアだと思います。利用したことがないため実際の商品のクオリティがどれほどかは分かりませんが、デザインに自信がある方ならショップ契約するだけで商売ができちゃいます。ショップのオリジナルアイテムやノベルティグッズの制作等が気軽にでき、アイデア次第では販売促進につながったり、ヒット商品を生み出せたりできるかも?しれないですね。
海外販売
続いてもMS関連。
販売している商品を海外向けのショッピングサイトに掲載し、越境販売を可能にしてくれるサービスも無料で利用できます。審査はありますが、特別な作業は不要(やったほうが良いものもある)で、配送も日本の運営会社に送るだけと、手間は通常の国内販売と変わりません。ただ、小売店というより海外販売を手軽に実現したいメーカーやブランド向けなのかなぁ、という印象がありました。
ちょっと消極的な見方をしていたのですが、昨年末にアマゾンやウォルマート等の海外ECモールで販売(代行)してくれるサービスを開始(2026年2月頃予定)するというニュースが飛び込んできました。詳細はまだ不透明なものの、世界最大手のアマゾンに掲載されるということになればかなり露出も増えそうな気がしないでもないですね。こちらも上記のサービス同様、審査のみで特別な手間も不要、その上無料で利用できるというのはチョット信じられない話でもあります。
常時SSL化
MSにはまだあります。
サイトの安全性確保を証明するドメインのSSL化(http://からhttps://に変える)はこれまではオプション契約として各ショップごとに料金を払って行っていました。ところがこれも昨年、MSのシステム利用者(契約者)は無料で実施できるようになりました。今まで行っていた契約内容とは若干違いがあるようですが、実質的には非常にありがたい、必要経費の無料化です。
サイバーセキュリティの問題が背景にあるとはいえ、全ショップに義務化するのではなく、無料で導入できるようにしたというのはかなり良心的な企業判断。我々もセキュリティには細心の注意を払っておりますが、どこかのショップで顧客情報の漏洩事案などが発生したら一大事ですからね。なんにせよありがたい無料サービスです。
無料ドメイン
当ブログで使用しているドメインも無料。しかも2つまで無料なうえ、前述の常時SSLも無料で対応してくれます(全てCONOHA WING)。
無料のメールアドレスの安全性が色々と問題視されるなか、独自ドメインを持っていないとショップ運営的にはかなり不利。小規模な店舗でも、用途ごとに何種類か(フリーメールではない)独自ドメインのメールアドレスを用意できると間違いありません。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングの新規出店料、月額利用料が無料なのは結構有名な話。
そのせいもあって30万店以上のショップがひしめき合い、モール内は玉石混交の状態が続いていました。最近は出店審査が非常に厳しくなり、審査の通過率は4~5%と狭き門になっているという話を聞いています。
モールの信頼性もかなり向上してきているYahoo!ショッピング。楽天市場にどこまで迫れるかが課題でしょうか。出店者用のインターフェース「ストアクリエーターPRO」はやや使いづらく感じるものの、個人的にはYahoo!の方が好みなので、これからもお世話になっていくつもりでおります。
ADOBE EXPRESS
商品画像が命のECサイトでは、画像の処理を「PHOTOSHOP」のようなプロも使う専用のソフトで行うことが多いはずです。とは言え、いきなりそんなソフトを使いこなすことは無理だったので、初めは無料のクラウドソフト・アドビ社の「ADOBE EXPRESS」を使って作業をしていました。使い続けるうちにこのソフトの(無料とは思えない)優秀さ・使いやすさにはまり、今でも絶賛愛用中。高度な画像処理技術をマスターするよりも、割り切って手持ち資材での撮影技術や「ADOBE EXPRESS」の更なる習熟に注力することで、画像のクオリティ向上につなげたい考えでいます。
無料の画像編集ソフトとしては「Canva」が有名かもしれませんが、全体的な使い勝手・無料の背景除去・ADOBEのストックフォトを含めたフリー素材の豊富さ・ほぼ無制限に使える生成AI等、私は「ADOBE EXPRESS」一択。画像編集からバナー・動画の作成まで、これがないとショップが成り立たないほどです。常に(有料プランへの)アップグレードの誘惑に苛まれながら作業しています。
弥生会計
最後は無料のクラウド会計ソフト「弥生会計」。
お店を始めた頃は自分で確定申告なんてできるのか不安に思っていましたが、これさえあればマメに経費や売上などを入力するだけで確定申告の時期に慌てないで済む、頼りになる無料ツールです。減税・節税効果は落ちますが、白色申告なら本当に手間も時間もかかりません。統計処理にも長けていて、これを使えば売上や仕入、諸経費の動向が一目瞭然です。
かなり昔から無料でソフトを提供してくれていましたが、クラウドサービス化することで文書保存やデジタルな対応も柔軟にこなしてくれるようになりました。電子署名用アプリやe-taxへの登録等の準備が必要になりますが、税務署に行くことなく確定申告を済ませることができます。
目指せユスフ・ディケチ
いくつかご紹介させていただきました。
「無料化」「低価格化」によりファンやユーザーを増やすことで企業の発展につなげ、時代を乗り切っていこうとする試みは、値段を据え置くことすら困難な世の中で今後どのように進んでいくのでしょうか。折角なので提供者側の意図を汲んで大いに活用させてもらうことで、社会に何かしらの変化がもたらされることを願っております(ただ貧乏なだけですが)。
“無課金”に固執し過ぎず、必要な部分には有料で対応することも視野に入れながら上手に利用できたらいいですね。私も金メダルを目指して励んで参ります。
最後までご視聴ありがとうございました。

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