エアリアルという「mobile suits(モビルスーツ)」にまつわるお話『水星の魔女』の再放送を一通り観て、このブログも「mobile(モバイル)」対応をしっかりやらねばと気を引き締め直す私。「mobile」という単語が今の様な意味合いで使われるようになるとは、流石のテム・レイも想像しなかったでしょう。
というわけで、ガンダム並みの機動性があるかは分かりませんが、ストレッチ素材で可動性の高い、とってもモビリティなパンツをご紹介します。
SO(エスオー)ストレッチデニムスラックスのご紹介
SO(エスオー)のストレッチデニムスラックス。
SOというブランドは初耳、という方はブランド紹介の記事を是非ご覧ください。
尾作隼人氏入魂の正統派トラウザース。春夏に続き秋冬シーズンはストレッチ素材で登場。デニムスラックスは引き続き当店イチオシです。
デニムとスラックスの良いとこどりと言われるデニムスラックス。言い方を変えると、デニムのややカジュアル寄りのテイストとスラックスの堅すぎるイメージが上手く中和された、程よいリラックス感と上品さの融合が持ち味。酸とアルカリを混合して水ができた、ような感じでしょうか。どんなアイテムとも合いやすい使い勝手の良さは、大人の上品な着こなしにベストマッチなパンツだと思います。
商品詳細
今回入荷したのはスリムフィット・1プリーツのモデル『ST04』。因みに今までスリム、クラシック、ワイドと3つのフィッテングタイプがあったのですが、ワイドフィットモデルはなくなってしまったらしいです。
生地組成はコットン98%+ポリウレタン2%のストレッチ素材。「2%」というと申し訳程度な数値に感じますが、実はそーでもないんです。私の感覚的ではポリ10%くらいの伸び方に感じます。
デニム生地としては9オンスとなりますが、こちらは逆に数値以上にしっかりとした生地感があります。薄すぎず厚すぎずの通年デニムと言って良いかと思います。
両玉縁ポケットやフロントの持ち出し等、妥協ゼロの超本格派スラックス仕立て。履いている感覚はスラックスなのに見た目はキレイ目デニムなこのパンツ。デニムで作ったあくまで“スラックス”なところが最大の売りでしょうか。クリースをビシッと入れても履きこなすのも、ナチュラルにこなれを楽しむのもどちらもアリかと。ブラックは黒のチノパンライクな見た目で、万能度も非常に高そうな一本となっています。
スリムな見た目に反し、ワンプリーツでヒップ周り~わたりにかけてのゆとりはしっかり確保。私のようにヒップが大きめで、腰骨が張っているような体型には助かります。細目の裾部分まで美しくテーパードした「楽なのにキレイ」などんな方にもフィットするデニスラです。
サイズ感・着用感
画像では42サイズを試着しましたが、42でも少しウエストに余裕がありました。腰回り、ヒップ周りは後日ご紹介するST03(スリムフィット・ノープリーツ)とはやはり違い、同一サイズで比較すると、全体的に「スーパースリム」なST03より断然楽な履き心地となっています。決してゆるゆるではなく、適度なホールド感が心地よいフィット感です。42サイズでS、44はM、46でM~Lサイズ相当とお考え下さい。試着中にそこそこ動きましたが、「本当に2%?」と思えるほどストレッチ性があり、特に膝の曲げ伸ばし時はとても楽でした。春夏入荷のブラックデニムスラックスも動きを妨げない機能的な仕立てでしたが、より細身になっている分、ストレッチ素材は安心感がありますね。
(動画)生地のストレッチについて
初の試みとして動画で生地のストレッチ性能をご紹介します。少しピンボケですが、伸縮具合はご確認いただけるかと思います。“論より証拠”をご覧ください(14秒です)。
これでポリウレタン2%。「ナチュラルストレッチぐらい?」とご想像された方もいたかもしれません。厳選されたデニム生地を採用しているためもあるでしょうが、ストレッチパンツ愛好家の方も満足いただけるレベルだと思います。
コーディネート
カットソーでもニットでもガッチリと受け止めてくれる頼もしさ。できればスッキリしたトップスで品良く合わせていただきたいところ。白系のトップスを持ってくればどんなアウターを選んでも間違いない、最強のベースコーデが完成。白Tとブルーデニムだと中々きれいにまとまらない事が多いのですが、ドレス度の高いデニスラならグッと大人っぽく決まります。あとはお手持ちのダウンあたりでこれからの季節は盤石。
そしてデニスラといえばやっぱりジャケット合わせ。1プリーツなのにスッキリしたフロント部分と美しいテーパードシルエットは、テーラードジャケットを着るために創られたと言っても言い過ぎでは無いほど。ブラックは色落ちがほとんどないシックなスタイルですので、ジャケットの柄で遊ぶのも面白いかもしれませんね。
足元はやはりローファー、プレーントゥあたりの革靴が良さそうなのですが、秋冬ならやっぱりブーツも気になります。ブーツ+細目の裾幅で、切れ目なく足先までつながった足長見え効果も発動。一般的なデニムに合わせるより野暮ったさが薄れ、より洗練されたスタイルをお楽しみいただけます。
通年モデルですので、秋冬以外でも普段お使いになっている5ポケットのインディゴやブラックのデニムと同様に着こなしていただけます。
以上でご紹介は終了です。比較的市場に出回りにくく選択肢が少ないデニムスラックス。並居る老舗パンツブランドと比べても全く引けを取らないSOのデニスラですが、税抜きだと3万円を切るこの価格設定はこのブランドのまさに『良心』。純国産ブランドの底力が伝わってくるパンツです。
ところで、エアリアルと言えば同名スナック菓子のコラボ商品もとても美味でした。ファッション的な見方をすると「mobile suits」=コンパクトに収納できて出張などに重宝する「パッカブルスーツ」を思い浮かべてしまいますね。
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